
今月は「もちょっとブログ活用しようよ」月間!
と言うことで早速、更新、やればできる子?と思いたいです。
本日はもう会期終了しているお話で恐縮ですが、
先月行った、気持ちと心が元気になった作品展のお話を。
網代幸介さん |Огонёк
会場_SUNNY BOY BOOKS
(この個展は 月17日で終了しています。)
ネットで流れてきた絵がとても好きで気になっていた作家さんの個展が
学芸大学であるというので出かけてきました。
駅から5分の道のりを倍以上迷いながらたどり着いた
SUNNY BOY BOOKSさんは
新刊も扱う古書店という感じでしょうか。
決して広くないお店だけれど、他には絶対にない、
何とも気持ちのよいセレクトで
そんな本が並ぶ店内をながめるているだけで
何か心の外側がポロポロ剥けていくような感覚になりました。
網代さんの作品は、
入り口直ぐの白かべに一見無造作にびっしりと貼られていました。
架空の世界を生きたナターシャをめぐり描かれたものだそうで
ポストカードほどの紙に描かれたその作品はどれも静かで気持ちよく、
誰かの秘密の記憶をのぞいているようで
お写真も一声かければ撮っていいようでしたが
何だかそんな気になれなくて。
こんな絵が描ける人がいるんだなあ。
個展作品の画集は手にすっぽり握れるサイズはとても素敵でしたが
絵をしっかり見たい私にはちょっと小さく、今回は我慢しました。
代わりにいただいたのは、店内反対側で気になった版画オブジェの本。
「Dear,THUMB BOOK PRESS」。
版画の素晴らしさと一枚一枚に寄せられた文が面白く選んだのだけれど、
会計時店長さんから壮大なお話を伺い、
初めて味わうような興奮というかワクワク感を覚えたのでした。
Dear,THUMB BOOK PRESS。
それはあまりに本が好きでプライベートプレス
THUMB BOOK PRESSを作った架空の人物サムと、
そこで作られた20冊の独自の装幀本をめぐる物語。
世界中に散らばった20冊の本のコレクターが、
サム、そしてTHUMB BOOK PRESS版との出会いを語るという設定で、
その断片からサムという人がぼーっと浮き上がってくるという趣向です。
おじいちゃんがサムと出会っていたり、
旅でたまたま渡されたりと面白いのですが、
コレクターは全て現在の実在人物で、
空想と現実が二重になっているのも何とも不思議で面白い。
巻末にはそこから見えたサムの年表があり、
70歳の頃、毎週通った宝くじ売り場で働く少女ナターシャに出会ったとあります。
そう、このナターシャこそが、前述の網代さん個展のテーマ。
網代さんの作品でありながら、
ナターシャが描いたスケッチという設定なのだそうです。
SUNNY BOY BOOKSさんのサムの構想を皆で本気の遊び(いい意味で)で
まとめ上げていくすごさと面白さにドキドキしました。
私はお恥ずかしながら20冊のほとんどを読んだことがないのだけれど、
きっと本好きさんにはもっとドキドキの仕掛けを楽しめるのかもしれません。
ボキャブラと文章力の無さですごさをお伝えしきれないことがもどかしいのですが
いやー、久々に頭が気持ちよい知恵熱を出しジンジンしました。
こう言う興奮は絶対必要。
また是非行きたい場所を見つけられて嬉しいです。
※お写真右下は学芸大学駅でみつけた小鳥のお皿。
かわいいです〜さあ、コンベンションまであと30日。
本日は久しぶりにポッポの切り出しをしています。
posted by yanakano zoo at 18:12|
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